
ムエタイの試合を金曜日に観に行きます!
タイ人女性にそう言われて

とてもショッキングでした!
若い女性にも人気が出ることは嬉しいことですが、
個人的には悲しくて涙が出てきました。
ムエタイスタジアムの2大殿堂のうちの1つ
ラジャダムナンスタジアムが変わってしまいました。
(良い意味でも悪い意味でも)
ひと昔前にタイ人の若い女性に
ムエタイについて聞いたら、

おじさんが観るものだからまったく観ないです!

日本の相撲のようですね!
子どもの頃におばあちゃんやおじいちゃんが
相撲を楽しみにテレビで観ていたのを思い出しました。
ムエタイを観るのはやっている人か、
おじさんが観るものという勝手な印象でした。
(タイではスポーツというよりも
賭けの対象という見方が大きいです)
世界的な感染症の影響もあり、
スタジアムが変革の時を迎えています。
ブアカーオvs三浦孝太
2022年8月19日
サッカーで有名な三浦カズ選手の息子さん
MMAの三浦孝太選手とブアカーオ選手の
エキシビジョンマッチが
ラジャダムナンスタジアムで執り行われたからです。
RIZINの試合映像から
タイ人女性の間で三浦孝太選手の人気に火が付き、
とても話題を集めていました。
ブアカーオではなく
三浦選手を観るために
若い女性もスタジアムに観戦に行きました。
エキシビジョンマッチですが、
一般の方の間で話題になった一戦です。
ムエタイも時代とともに変わっていくんだと

しみじみと感じました!
ムエタイスタジアムの変革
ムエタイの
ラジャダムナンスタジアムと
ルンピニースタジアムで変革が起きています。
>>【ムエタイ】タイ陸軍はルンピニースタジアムをどうするのか!?
✅女性選手の試合
今まではスタジアムのリングに女性が
上がるということはありませんでした。
日本の相撲と同じです。
ムエタイジムでも
女性はジムのリングに入れないというのが普通で、
試合に使用するモンコンなども
触ってはいけませんでした。
とても大きな変革です。
賭けの対象だけでなく、
スポーツとしての一面も
出てきたからです。
✅RWSの開始
ラジャダムナンワールドシリーズという
タイ人だけでなく世界中の選手との
リーグ戦も開始されました。
基本的にはタイ国内での試合で、
外国人選手がたまに出るというだけでしたが、
タイ人vs世界というイメージで、
門戸を開きました。
✅エキシビジョンマッチ
ブアカーオの今回のエキシビジョンマッチは
客寄せのための完全にショーという感じでした。
ムエタイを一般の方にも届けるという意味では
良い変化だと思いますが、
個人的にはやって欲しくなかったです。
ラジャダムナンやルンピニーだけは
ガチのムエタイのみ続いて欲しかったのが
個人的な意見です。
✅オンライン放映
会場でクラスターが発生したりと
一時期は中止されていました。
そこから、
オンんライン放映が一気に活性化されて、
レベルの高い試合が、
リアルタイムでも観れるようになりました。
ムエタイのスタジアム!変わらないものと変わってしまったもの!
現在のラジャダムナンスタジアムです。
照明や音響も完備されて、
とても華やかな会場です。
若者にも人気が出そうです。
(以下は、変革前です)
スタジアムの前も
とてもキレイになりました。
電光掲示板も設置されています。
以前は歴史を感じる佇まいで、
試合の場合も垂れ幕が飾ってありました。
(タイらしくて個人的には好きでしたが)
スタジアムの設備は変わりました。
女性の試合なども加わり、
良い意味で伝統を破っています。
変わらないものとしては、
今もトップ選手が
しのぎを削っていることです。
外国人選手も増えていますが、
タイ人選手のレベルが高い試合は
今も続いています。
ムエタイのスタジアムへの思い
自分がキックボクシングを始めた頃は、
ラジャダムナンやルンピニーで試合をすることは
ステータスの1つであり目標でした。
プロでデビューをして、
3回戦から5回戦に上がって、

タイのスタジアムで試合をするぞ!
と思って取り組んでいました。
そのため、
ラジャで試合ができた時は、
とても感慨深かったです、
タイでは田舎で活躍した選手がバンコクに集まり、
大きなスタジアムでようやく試合ができると聞かされていたので、
まさに憧れと神聖な場所になります。
初めての観戦は、
タイにムエタイ修行に来ていた時に
ジムの選手が出場した試合でした。
トレーナーに連れて行ってもらい、
スタジアムのまわりに出ている
屋台でタイ料理を一緒に食べました。
設備やトイレなども古くさかったのが
伝統を感じてとても良かったです。
選手の控え室も日本とは違い、
大部屋に相手選手も含めて全員一緒です。
試合前の入場を待つ場所も
相手選手と同じすぐ近くでした!笑
そういう雑なところもタイらしいです。
ムエタイは賭けの要素があるため、
1Rが様子見、
2〜4Rで白熱して、
5Rは流す
試合を流すのが嫌いという方もいますが、

それも含めて好きでした。
賭け師の掛け声もあり、
スタジアム全体が一体となり、
「ティー」や「オーエイ」と響き渡る
雰囲気が圧巻でした。
驚いたことが、
選手のセコンドや応援に行く場合も、
長ズボンと靴を履いていたことです。
普段、短パンやサンダルしか履いていない
選手やトレーナーがキレイな格好をしていたので、
どこかお出かけに行くのかと思いました!笑
(タイでお寺に行く時と同じです)
ムエタイのスタジアムは
神聖で特別な場所なのです。
ムエタイのスタジアムまとめ
ムエタイのスタジアムは70年以上の伝統がある場所です。
しかし、世の中の流れもあり、変化が求められています。
伝統の良い部分と新しい要素が
うまく融合されていってほしいです。