
みなさんはサガットをご存じですか?
サガットと聞いて1番始めに思い浮かべるのは、ストリートファイターに出てくるキャラクターのサガットではないでしょうか。
ストリートファイターは日本のゲームからスタートし、映画、コミック、漫画などさまざまな媒体を通して世界中に広がり今でも人気を博しています。小学校の頃にスーパーファミコンでストⅡをやりこんだのを思い出します。
サガットという同じ名前のため、ゲームのキャラクターのモデルだとも言われていますが違うという意見もあり定かではありません。また、空手バカ一代に出てくるムエタイの闇の帝王レーバンにもキャラクターが似ているためそちらが起源ではないかとも言われています。
サガット側から一時期カプコンに対して、訴訟を起こすという話もでていたそうですが、莫大なお金や時間がかかることから実際は訴訟を起こしていません。
サガットの経歴
サガットは10人兄弟の7番目としてナコンラチャシマーに生を受ける。そして、11歳の時にムエタイを始めて6か月後に試合に出場しています。
サガットはルンピニースタジアムで3回チャンピオンになり、ラジャダムナンスタジアムでも3回チャンピオンに輝いています。KO率の高さからも分かるように、パンチやヒジが得意で強打だったため、ムエタイだけに留まらずボクシングにも挑戦しています。ボクシングではウィルフレッドゴメスとWBC世界タイトルマッチも行っています。ボクシング3戦目での世界挑戦のため、ボクシングの試合経験が浅かったこともあり、残念ながら敗れてしまいましたが、その後もIBC、WBCアジア、OPBFなどのボクシングのタイトルを奪取してます。
その後、ムエタイに戻りましたが、25歳の時に9連続負けを喫し、キャリアの終わりを感じていたとも語っています。
現在はバンコク郊外の13 Coins gymなどでムエタイの指導に当たっています。
プライベートレッスンもやっているそうなので、タイへ来る際は記念にサガットのプライベートレッスンを受けてみるのもいいかもしれませんね。
出身:ナコンラチャシマー
生年月日: 1957年11月30日
身長:174cm
構え:オーソドックス
タイプ:ムエマッド
戦績:317戦266勝40敗11分
※150勝以上はノックアウトだと言われ、
また、450戦以上しているとも言われています。
ボクシング戦績:14戦12勝(9KO)2敗
サガットのリングネーム
สกัด เพชรยินดี (サガット ペッティンディー)
✅สกัด (サガット) = 塞ぐ、邪魔をする、ブロックする
✅เพชร (ペット) = ダイヤモンド
✅ยินดี (インディー) = 喜び
ペッティンディージムのペッティンディーは、タイ人のムエタイ選手によく使われるリングネームのペット(ダイヤモンド)とインディー(喜び)を組み合わせたものです。
サガットのムエタイスタイル
サガットの技で有名なのが、タイガーアッパーカットですが、実際のムエタイ選手のサガットも、 KOの数が150以上と言われるようにパンチとヒジが得意な選手でした。試合映像でもアッパーを打っているシーンが何度も見受けられます。
試合はパンチとヒジ、そしてローキックが得意なムエマッドです。
しかし、試合もさることながら

ワイクルーが美しかったことも有名です。
特に矢を射るワイクルーは見ている方も面白いです。
サガットの試合
タイでのムエタイの試合では45万バーツものファイトマネーを受け取ったこともあり、海外では25,000ドルものファイトマネーを受け取ったほどの名実ともに有名な選手でした。
しかし、ディーゼルノーイとは2回戦って2回とも負けています。パンチャーのムエマッドとヒザのムエカオの戦いなので相性ももちろんありますが、それだけディーゼルノーイの牙城を崩すのは難しいということだったのだと思います。
今の若い世代は知らない人の方が多いかもしれませんが、日本でも試合をしていますので知っている人も多いムエタイ選手です。
サガット vs ノックウィー
サガット vs ラクティ
サガットのムエタイの技術解説です。パンチやヒジの打ち方、ムエタイのディフェンスのやり方もとても勉強になります。
サガットのまとめ
サガットはストリートファイターのキャラクターとしても有名ですが、実在のムエタイ選手サガットもとても有名です。ルンピニーとラジャダムナンのチャンピオンに3回ずつなっているだけでも快挙です。ムエタイも時代によってスタイルが進化していますが、サガットの試合は今の日本のパンチ主体のキックボクシング選手が見てもとても参考になります。
現在はタイでトレーナーをしていますので、ジムに行けば実際に指導を受けられます。
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