ムエタイのファイトマネーの上位8人について、SMMスポーツ社が公表しています。
✅Sangmanee(センマニー) 300,000バーツ
✅Rodtang(ロッタン) 250,000バーツ
✅Nuenglanlek(ヌンランレック) 200,000バーツ
✅Tawanchai(タワンチャイ) 200,000バーツ
✅Yodlekpet(ヨードレックペット)180,000バーツ
✅Seksan(セクサン) 180,000バーツ
✅Panpayak(パンパヤック・ジットムアンノン) 180,000バーツ
✅Superlek(スーパーレック) 170,000バーツ
タイ人の大卒の初任給が20,000バーツくらいということを考えると、約10倍の収入となります。デビュー戦は数百バーツですが、1試合で一般の月収の10倍と考えるとムエタイには夢があります。もともと貧乏な人が成り上がるためにやるのがタイのムエタイですが、一握りのムエタイ選手は本当にムエタイドリームを叶えています。
ムエタイ選手の驚愕のファイトマネー
※1バーツ=3.3円で計算しています。
センマニー
300,000バーツ(約990,000円)
もともと貧乏で家族を支えるためにムエタイをやっていたセンマニー。まさにムエタイの成り上がりを絵に描いたような成功をおさめています。
最近はONEでも活躍しているのでムエタイ以上の報酬を得ています。ONEでの健太選手との試合が記憶に新しいです。ほぼ何もさせないで勝つテクニックは芸術に値します。
シンガポールや中国の大金持ちが格闘技業界に参入しているので、今後はタイ国内で名前を上げて、海外へ参戦して稼ぐ流れが強くなっていきそうです。
ロッタン
250,000バーツ(約825,000円)
ムエタイでも人気ですが、日本では那須川天心選手と試合をしているのでムエタイを知らなくても名前を聞いたことがある人も多いです。日本での試合に加え、ONEでも活躍しているためセンマニーと同様にさらに高いファイトマネーをもらっていると思われます。
現在も活躍中なので、日本で那須川天心選手ともう1度試合をしてもらいたいです。
ヌンランレック
200,000バーツ(約660,000円)
2019年末のラジャダムナン生誕記念興行でのヨードレックペット戦では長い手足を利用して、キックにヒザに長い距離でほぼ完封でした。身長差があるとはいえ、KNOCK OUTで強さを示したヨードレックペットに対してここまで差が開くとは思いませんでした。
タワンチャイ
200,000バーツ(約660,000円)
クラップダムとの600万バーツ総取り賞金マッチをして、600万バーツ(約1,980万円)を抱えている姿が印象的でした。タイではしばらくは遊んで暮らしていけるほどの大金です。まだまだ若い選手ですが、テクニックのレベルは最高級です。
ヨードレックペット
180,000バーツ(約594,000円)
ヨードレックペットは日本でKNOCK OUTに参戦し、森井選手をヒジでザックリと切り裂きTKO勝利し、その強さを日本中にあらためて知らしめました。
セクサン
180,000バーツ(約594,000円)
日本では大雅選手と試合をしています。試合前のインタビューではたいしたことがないと言っていました。それだけのレベルの超大物選手です。ラジャダムナンスタジアムでは梅野源治選手を撃破しています。
パンパヤック・ジットムアンノン
180,000バーツ(約594,000円)
パンパヤックはシッドシェフブンタムジムとジットムアンノンの2人がいますが、ジットムアンノンのほうです。2019年12月にはパンパヤック対決をして、テクニックを見せつけ勝利しています。
スーパーレック
170,000バーツ(約561,000円)
150,000バーツと発表していましたが、本人談では170,000バーツらしいです。
日本ではヤスユキ選手をハイキックで、生涯初KOを味あわせています。スーパーレックもONEで活躍しています。
ムエタイとタイ経済について
タイは近年著しい発展を遂げています。特に首都バンコクは高層ビルが立ち並び、想像もできないほどの経済発展を遂げてきました。それに伴い、タイ人の収入も増えてきました。そのため、貧乏でムエタイをやっていた人たちが少なくなってきたと言われています。ムエタイの選手層も昔よりも薄くなったと言われ、昔より弱いとも言われますが、実際のところは知る由もありません。
しかし、それはバンコクなど大都市圏に集中しているため、タイの田舎ではムエタイで成り上がる思考はまだまだ強いです。経済格差が広がって一部の人はものすごくお金持ちになっていますが、地方の生活にはほとんど影響を与えていません。生活のため、家族のためにセンマニーのように子どもの頃からムエタイの試合に出ている選手もたくさんいます。
ムエタイのファイトマネーを見ると、タイでの成り上がりの方法の1つの選択肢と言わざるをえません。それは今後も変わらないと思います。
ムエタイのファイトマネーまとめ
ムエタイのファイトマネーは、トップ選手ともなると一般のタイ人の大卒初任給の10倍ほどの収入をえていることになります。10万バーツだとしても5倍ほどの収入となります。そのため、貧困層のタイ人からすると生活を支えるため、成り上がるための選択肢の1つとしてのムエタイになります。トップ選手はまさにムエタイドリームを叶えた選手たちです。
今まではムエタイで活躍した選手が、ボクシングの世界チャンピオンになりさらに稼ぐという道がありました。しかし、現在は中国やシンガポールの大金持ちが格闘技業界に参入してきました。そのため、中国やアジアでもキックボクシング、ムエタイの試合で高額の収入を得る道も出てきました。今後はボクシングだけでなくても、稼げる選択肢が増えていくと思います。ONEに参戦するムエタイ選手が増えているのがその現れです。
ムエタイドリームは幻想ではなく、実際の成り上がりの1つとなります。子どもが亡くなったりしてムエタイに反対する人も増えてきましたが、彼らは家族を守るために戦っているのです。