ムエタイで最強と言われることが多いディーゼルノーイ(Dieselnoi、ดีเซลน้อย)

ムエタイ
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ムエタイ最強説!

ムエタイ500年の歴史の中でも歴代最強とうたわれることが多いディーゼルノーイ。ディーゼルノーイはチャモアペット、サーマートとともに常にムエタイ最強説に名前が挙がってくる伝説的な選手です。

ムエタイの試合をしていたライト級61㎏の体重に対して、身長が185cm以上もあり対戦相手と並んでもかなりの身長差があります。身長差があるので手足の長さももちろん違います。長い手でがっしりと掴まれて何度も膝蹴りをもらったらたまったものではありません。

ムエタイスタイルは基本的にはしっかりとガードをして、両手でがっしりと組んで相手を振り回して、繰り返し繰り返し腹や顔に膝蹴りを突き立てるスタイルです。顔面への膝蹴りは天を突く膝の通り迫力満点です。このスタイルで戦われたら、うまい選手でもその牙城を崩すことはなかなか難しいです。そのため対戦相手がいなくなり、ムエタイの1つの伝説となっていきました。

しかし、そのスタイルから映像を見てがっかりしたという人がいるもの事実です。

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ムエタイ最強のディーゼルノーイの経歴

ディーゼルノーイがムエタイを始めたのが15歳の時です。さらに15歳で初めて出場した試合のファイトマネーが50バーツだったという噂もあります。そして、試合を重ねて実力をつけてカオポンとのタイトルマッチに勝利してルンピニースタジアムのライト級チャンピオンになる。

ただ、デビューしてからはじめのうちは今のスタイルとは少し違いパンチも頻繁に使っていたようです。その頃は勝ったり負けたりを繰り返していたようです。その後、ヒザ蹴りに磨きをかけムエカオスタイルを確立し、連勝街道を突き進んでいきました。サーマート戦では40万バーツの賞金を得たと言われています。当時の40万バーツは相当の金額だと思います。

ムエタイでは成り上がるため、家計を助けるためにやっている人が多いですが、この金額を聞くとムエタイドリームを感じます。

現在は後進のムエタイ指導をしています。

また、ご自身は子どもが5人いるようです。

出身:アユタヤ県ナコーンルアン

生年月日:1961年12月26日

身長:188cm

体重:61kg(ライト級)

構え:オーソドックス

ファイトスタイル:ムエカオ

戦績:122戦 110勝(40KO) 10敗 2分 (※様々な説があり)

受賞タイトル:

1981–85 ルンピニースタジアムライト級チャンピオン
1982 ワールドフリースタイルマーシャルアーツライト級チャンピオン
1982 ルンピニースタジアム Fight of the Year (with Samart Payakaroon)
1982 スポーツマスコミ協会年間MVP

ムエタイ最強のディーゼルノーイのリングネーム

ディーゼルノーイは「小さな機関車」と言われています。

✅ดีเซล (ディーゼル) = ディーゼル機関車

✅น้อย (ノーイ) = 少ない、小さい

タイではガソリンスタンドで「軽油」の名称がディーゼルと書かれています。ノーイは少ないという意味で使われることが多いです。また、小さいという意味ではレックがあり、ムエタイではディーゼルレックというリングネームもよく使われています。

ムエタイ最強のディーゼルノーイのファイトスタイル

ムエタイらしくしっかりとガードをして、組んでからは首をガッチリと固めてヒザの完全なムエカオスタイルです。相手との身長差があるからできる技でもありますが、腹だけでなく顔面までヒザが届くので実際に試合をしたらとても怖いです。

しっかりと腰を入れてヒザを打つのは素晴らしいですが、ファイトスタイル自体はとても真似できないのであまり参考にはならないと思います。

また、このスタイルで戦わられたら確かに相手が勝つのは難しいです。だから、賭けにならずに試合が組まれなかったのも納得です。

ムエタイ最強のディーゼルノーイの試合

後楽園ホールで開催された『’89格闘技の祭典』で来日しています。

Dieselnoi vs. Shogo Shimazu

ディーゼルノーイのミット打ちのヒザは迫力満点です。

ミット持ちのトレーナーはこんなヒザを受けて大丈夫なのでしょうか。

Dieselnoi Chor Thanasukarn - Sky Piercing Knee (Muay Khao Highlight)

福田海斗選手にヒザの指導をしている映像です。

腰を入れてヒザを打つことを重点に指導しています。

ムエタイ史上最高の名選手 ”天を衝くヒザ” ディーゼルノーイが海斗を指導!

ディーゼルノーイ vs サーマート

Dieselnoi Chor Thanasukarn vs Samart Payakaroon (1982) - stadium audio & in color

ムエタイ最強のディーゼルノーイのまとめ

ディーゼルノーイはムエタイを語る上では欠かせない伝説的な人物です。ガッチリと組んでヒザを繰り返し打つ完全なムエカオスタイルなので、試合を見てがっかりしたという人もいますが、当時のムエタイ業界で相手がいないほど強かったことには変わりありません。

しかし、現在の選手もすべて含めて試合をした時に誰が最強かと言われた時は必ずしもディーゼルノーイが最強とは言えないのでしょうか。首相撲のやり方でもディーゼルノーイは首を両腕で組んでヒザを打つスタイルです。現在の選手は首を取るだけでなく、両腕を押さえあってヒザを打つシーンも多いです。そのため、組まれないようにうまく対応する選手も出てくるかもしれません。ムエタイも時代に合わせ少しずつ進化しています。

そのため、ムエタイで誰が最強かというと実際に戦って見ないとわかりません。しかし、ミット打ちのヒザ蹴りや、試合でのヒザでのKOシーンを見るとその強さが本物であることは確かなものです。

コメント

  1. […] 1982年のサーマート対ディーゼルノーイ戦では、 […]

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