2019年現在40歳になる石毛慎也選手。選手としての活動だけでなくLAILAPS東京北星ジムの代表も務めています。若い人に聞くと試合をしていることを知らない人もたくさんいます。それもそのはず、日本では2010年までは試合をしていたが、それ以降はタイでしか試合をしていない。数々の強豪タイ人と対戦し、ラジャダムナン・スタジアムのタイトルにも幾度も挑戦しているが、その度にカノンスック・チューワッタナやアウナン・ギャットぺぺなどタイ人に立ち塞がれてきました。軽量級に比べてタイ人の選手層が薄いとはいえムエタイの本場タイの壁は厚い。
タイでコツコツと勝利を積み重ねて、なんと現在はラジャダムナン・スタジアムのミドル級2位にランキングされています。そして、11月にミドル級タイトルマッチ(王者決定戦)も決定しました。諦めずに挑戦する姿には心打たれるものがあります。もしタイトル奪取となると日本人9人目、現地で奪取は3人目の快挙となる。
ラジャダムナン・スタジアム認定ミドル級タイトルマッチ
2019年11月28日(木)のシェフ・ブンタム興行にてミドル級タイトルマッチが決定。
シッドシェフブンタムジムはチューワッタナジムのアンモーさんと提携し、2018年にジムを建てたばかりのとてもキレイなジムです。そして、今年のラジャダムナン・スタジアム生誕記念興行のプロモーターにもなっている人気急上昇のシェフ・ブンタム氏。
※ちなみにシェフ・ブンタム氏は本当にシェフをしています。タイ版「料理の鉄人」の和の鉄人として人気があり、「本物すし」というお店も経営しているやり手です。
2019年11月28日(木)のラジャダムナン対戦表
石毛選手は第8試合のミドル級王者決定戦で赤コーナーです。
その他の対戦カードを見てみると、セミやメインの試合もものすごいカードが組まれています。第7試合には同じ名前が書かれていて間違いなのかと思って見てみると、なんと夢のパンパヤック対決です。ウェイトが3ポンドハンデの試合で組まれています。
<第6試合>
ヨーキサッダー vs ジョムピチット
<第7試合>
パンパヤック・ジットムアンノン vs パンパヤック・シッドシェフブンタム
<第8試合 160ポンド(ミドル級)王者決定戦>
シンヤ・ホクセイジム vs シアンチャイ
ムエタイでは前座があり第7試合前後にメインイベントがあります。その後には後座が2試合くらい組まれているのが普通です。今回はタイトルマッチですが、外国人ということとミドル級という重い階級ということもあり後座でのタイトルマッチになります。スーパーウェルター級とミドル級はタイ人の選手層が薄いので軽い階級に比べると評価は低く見られてしまいます。
来歴
・幼少期より糸東流空手を学ぶ
・高校時代に綾瀬の東京北星ジムに入門
・1998年2月20日 ニュージャパンキックボクシング連盟でプロデビュー
・2001年10月13日 NKB統一ランキングトーナメント・ウェルター級に出場
・2002年6月29日 小野瀬邦英と対戦しTKO勝ちで初代NKBウェルター級王座奪取
・2007年 あのムエタイの神様センチャイと日本で対戦
・2010年 東京勝どきにLAILAPS東京北星ジムをオープン
・以降はタイでラジャダムナンのプロモーターのアンモー氏の元で試合を重ねる
前戦9月のラジャダムナン・スタジアム試合結果
前戦の9月の試合では、2R目にヒジを効かせて、そこからパンチとローキックをまとめて見事なTKO勝利をおさめました。立ち上がりが静かだったため「2Rではまだ決まらないかなー」と思ってましたが畳み掛けがうまかったです。やはり試合は一瞬一瞬で動いていきますね。
ベテランらしい素晴らしい試合の組み立てでした。今まで積み重ねた結果と前回の試合が評価されランキングに入り、そして今回のタイトルマッチに至りました。
勝利後、セコンドをしていたチューワッタナのトレーナーと写真撮影。次回はベルトを巻いた姿での写真撮影ができるように祈っています。
まとめ
昔は30歳をすぎるともう引退と言われることも多かったですが、最近は栄養学や医療の発展もあり、30代、40代でも第一線で活躍する選手が増えてきました。石毛選手は若い頃から活躍し数々の強豪タイ人と対戦してきた。未だ第一線で戦い続ける不屈の闘志を持っています。40歳になり頑張っている姿には同年代だけではなく見ている人全員に勇気を与えています。5度目のラジャダムナンタイトルへの挑戦。諦めずに積み重ねた結果掴み取ったチャンス。ぜひ最高の結果になることを祈っています。
コメント
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