
みなさんは「収束」と「終息」の違いを知っていますか?
新型コロナウィルスのニュースが話題になっていますが、その中でよく聞くコトバが「しゅうそく」です。さまざまな記事にも「しゅうそく」のコトバが使われていて、どちらが正しいのと疑問に思う人も多いと思います。そういう私も書くときにはどちらを使えばいいのか気になったので調べてみました。
「収束」と「終息」の意味の違いについて
✅収束 ⇒ 物事の混乱していた状態が落ち着いた状態になること。
分裂や混乱していたものが、まとまって収まりがつくこと。混乱した状態からいつもの状態に戻ること。鎮静化すること。落ち着きを取り戻すこと。事態が収拾すること。
・収束する
・収束に向かう
✅終息 ⇒ 物事がひとまず完全に終わること。
終は「終わる」息は「止む」という意味があり、完結の意味を持つ漢字を合わせ、強調している言葉です。物事が完全に終わることを意味しています。収束より終息のほうがより完結するという意味が強いです。
・終息する
・終息を迎える
新型コロナウィルスの「しゅうそく」について

文脈的には両方とも使うことができます。
✅「収束」の場合
新型コロナウィルスでの騒ぎや混乱が落ち着いてきたときや、流行がおさまってきた場合に「収束」を使います。ピークをすぎて減少傾向になってきた状況が「収束」になります。現在の自粛などの混乱した状況から普段の生活に戻って落ち着いていくこと自体は、新型コロナウィルスの騒ぎが収束に向かっていると言えます。
✅「終息」の場合
新型コロナウィルスが完全におさまる場合には「終息」です。そのため、完全におさまって流行の終わりを宣言する場合には収束は使わず、終息宣言になります。新たな感染者がほとんど出なくなったらもう「終息」です。WHOなどの機関から出される宣言としてはこちらの「終息宣言」になります。ほとんど感染者が出なくなってきたら終息宣言が出てくると思います。ただ、全人口の60〜70%が感染してからとも言われていますが…。
「収束」と「終息」を英語で書くと
✅収束:settle、convergence
✅終息:the end、ending、the termination
その他、よく耳にする英語表現。
✅終息宣言:declaration of the termination
✅入念に手を洗う
・wash your hands thoroughly(徹底的に).
・wash your hands carefully(注意深く).
✅人混みを避ける:avoid a crowd of people
✅陽性:test positive for the coronavirus
✅陰性:test negative for the coronavirus
「収束」と「終息」の違いのまとめ
新型コロナウィルスの騒ぎが大きくなってきました。そのため、「しゅうそく」というコトバも頻繁に耳にします。ニュースの記事やSNSの投稿をみていると、「収束」と「終息」のどちらも使われているのですが、文脈によってどちらも正しいです。新型コロナウィルスの流行のピークがすぎて新たな感染者が減少傾向で騒ぎがおさまっていくのが「収束」で、ほぼ新たな感染者が出なくなり完全に流行の終わりが見えてきたら「終息」です。早く新型コロナウィルスが収束方向にいって、完全に終息することを祈っています。
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